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…> 元ページ柿渋について(ご紹介と販売)も併せてご覧ください。


/当社の柿渋の種類について/

 無臭柿渋と、従来の(臭いのある)柿渋を粘度別に3種類で、合計4種類ございます。いずれも日本国内産の柿が原料です。

項目マーク無臭柿渋は、大まかに言うと濾過等の精製によって臭いの元になる物質(酢酸・酪酸などの揮発性有機酸)を除いたものです。水や化学物質など添加物はありません(タンニン成分の比率が高い原液です。)。本来の柿渋には柿タンニンのほか、揮発性有機酸や糖質・無機物が含まれていますが、これらも除去されていますので、臭いのあるものと比べ、多少発色の色合いなど違いがあります。また均一化していてムラになりにくいなどの特徴があります。
 従来の柿渋の臭いは、おおかたの人にとっては悪臭です。感じ方に個人差があり、自然のものなので気にならないという方もおられれば、「耐えられない」と仰る方もおられます。ご購入の際に、室内にご使用予定の場合など、ご心配な場合は無臭柿渋が無難だと思います。
使用直後の臭いは非常にきついですが、時間とともに薄れていきます。風通しのよい屋外に置くのが理想的ですが、ご近所にもご留意ください。(無臭柿渋の粘度は、通常の柿渋の低粘度のものよりさらに低く、凝固もしにくいです。)

項目マーク従来の臭いのある柿渋3種類は、それぞれ粘度が異なりますが、いずれも柿渋の原液そのままです。
 (水などで薄めて粘度を調整したものではありません。従ってタンニンの濃度が濃かったり薄かったりするものではありません。)
「濃度」ではなく、「粘度」(粘り気)ですので、ご注意ください。

(注)時折、柿渋の度数(※)を尋ねられますが、当社の通常品柿渋は3種類とも5度から6度程度です。
    ※柿渋の濃さを言う場合によく使われる「度数」とは、「ボーメ度」のことで、
     これはボーメ計(比重計)という液体に浮かせる器具で測った濃度のことです。
     ボーメ度が高いほどタンニン成分が多いとされています。(簡易的な尺度です。)

 ちなみにこれらの種類は、もともと私共が伊勢型紙地紙(渋紙)製造の際に、粘度の異なる柿渋が必要なために設定しております。例えば、高粘度は接着力が強く、薄い和紙を張り合わせるために使用しています。逆に低粘度は、工程の後の方で、地紙の表面に塗布するだけに使用しています。いずれの柿渋についても、ある程度のタンニン分が必要です。
高粘度は特殊な柿渋といえるかもしれません。竹かごに和紙を張り合わせたり、厚塗りする用途には適しています。
一般的な柿渋は、私共のものでは低粘度にあたると思います。


/昔からの用途について/

 柿渋の用途のひとつとして、全国的に漁港などで漁網の補強に使用されてきたようです。ナイロン製などの丈夫な網ができるまでは、綿(めん)や麻の糸で作られた網を柿渋で補強して長持ちさせていました。海岸に柿渋を入れる渋壺が置かれていたという話も聞かれますし、漁港の近くで柿渋を作る習慣が残っている地方もあります。

和紙に柿渋を塗ったものを総じて「渋紙」(伊勢型紙の地紙も含め)と呼んだりしますが、敷物・紙衣としてや製茶の際など、様々に用いられました。

民間療法として高血圧の薬として飲まれる場合もある(あった)ようですが、身体に合わない場合もあり、便秘を起こすこともあるようですので、注意が必要です。

 京都で「ぼて」と呼ばれる、竹を編んで和紙を張りつけて作られる「つづら」(相撲の明荷・呉服入れなどに使われる)には、カシュー塗料の下地としても使われているようです。防虫効果があるようです。

/作り方・製造方法/

 昔は多かったようですが、現在は、家庭で柿渋を作る習慣があるところは少ないと思います。大量に柿渋を製造する工場の場合は、渋柿を機械で破砕して細かくした上で、圧搾などにより強制的に搾る方法(通常水は加えません)が一般的です。渋柿の収穫時期が限られており、また収穫後に長時間保存すると渋柿が変質してしまう(※)ため、短時間で大量に破砕・圧搾を済まさなければなりません。絞った渋柿の汁はタンク等に保存します。昔からある家庭での作り方は、砕いた渋柿をひたひたの水に浸して時間を置き、柿渋が染みだした水ごとざるにあけて濾し、柿渋を抽出する方法をとったようです。このような柿渋には水が混ざって薄くなってしまいますが、保存の際に凝固しにくいという効果が期待できます。今は家庭でもジューサーを利用すれば、果物のジュースを作るのと同じ手順で可能だと思います。
 (※天王柿などの特別なものを除き、渋柿は採取したその日の内に搾らないと、柿渋が変質するため注意が必要です。)


/木材への塗り方について/

                    →元ページ「柿渋について(ご紹介と販売)」も併せてご覧ください。
 柿渋は衣服に付くととれません。
すぐに水洗いしても後で少し発色してしまったりしますので、汚れても良い衣類で作業するなどして、ご注意ください。

塗った直後の発色はかなり薄いのですが、乾燥して光に当たり時間の経過とともに、濃くなっていきます。
発色の様子を見て、2回目を塗るなどしてください。
柿渋は、原液でしたら一回塗りでも十分発色します。
(ただし、塗布直後の色はごく薄く、濃い発色までに一ヶ月程度はかかると思います。)
原液を2回以上塗ると、後になって想定していたよりも色が濃く仕上がる場合がありますので、原液を水で薄めた物を、発色を確認しながら複数回塗る方が、色ムラも少なく仕上がりますし、耐久性も向上すると思います。(時間がかかりますが。)
色ムラを防ぐためには満遍なく塗って下さい。柿渋が多く付いたところを、布を使って拭き取りながら塗るなどしてください。

最後に、柿渋についてご留意いただきたい点があります。
それは自然塗料のほぼ全般に言えることかもしれませんが、耐久性においては化学塗料に比較して劣るということです。
フローリングなど摩擦のある場所では、メンテナンスが頻繁に必要になる可能性があると思います。オイルフィニッシュなども、耐水性向上には有効かもしれません。(今後試してみる予定です。※)
 ※簡単なテストをしました。柿渋との併用で防水効果が増す場合もあります。
        →柿渋と乾性油・蜜蝋ワックスを併用する簡単な実験
また、風雨に曝される屋外への使用の場合、環境によっては数ヶ月で流れ落ち、塗り替えが必要になる場合もあります。塗布後の天候が良く、日光が良くあたり短時間で乾ききることができた場合は、比較的耐久性が上がるようです。(皮膜が短時間で形成されて、水に強くなるようです。)…この点につきましては、御存知の方の情報をお待ちします。
できれば、事前にテストして、特徴を理解していただいてご使用いただければ幸いです。

/糸・布の染め方について/

                        →元ページ「柿渋について(ご紹介と販売)」も併せてご覧ください。
 柿渋の染色でよく問題になるのは染めムラです。できるだけ均一に柿渋を繊維に染み込ませ、また乾燥時も皺にならないように広げて乾かすことが重要です。柿渋に浸す前に、予め水分を含ませておくのも有効だと思います。
最初は、柿渋を水で希釈したもので薄い色合いに染め、何回か染めることで、染めムラも和らげることができます。
 発色に時間がかかりますので、気長に待ってください。染色後に洗濯することで、臭いが取れます。

/文献について/

以下の文献を参考にさせていただきました。(現在でも入手可能だと思います。)

「柿の民俗誌-柿と柿渋」近畿民俗叢書-8  今井敬潤著
「柿渋」法政大学出版局 ものと人間の文化史-115 今井敬潤著
「柿渋クラフト(柿渋染めの技法)」木魂社 寺田昌道著
(以上敬称略)

/私的な考察/

 「渋」というものは、植物が動物などから身を守るために持っている物質だということをどこかで読んだことがあります。
柿渋も柿の種子が未成熟なうちに動物に食べられてしまわないための自己防衛のためのものなのでしょう。
 昔の人はよくもまあ、こんな不思議なものを見つけて利用方法を考え出せたものだと思います。

 現代には、塗料・染料・防腐剤など、効果の面では柿渋を遙かに凌ぐものがいくらでもあって使われています。実際に柿渋でなければいけないという用途はあまり無くなっていて、次第に柿渋は忘れられる存在なのかもしれません。
 柿渋染めなど、その色合いだけを(ファッション的な意味で)使われ、流行している風潮もありますが、本来植物の自己防衛のための物質を、人が自分たちの生活に取り入れていた事実が注目すべき興味深いことで、忘れてはならないことなのかもしれません。


/販売/

元気な柿渋印ロゴ
当社では、柿渋の小売り販売・卸し販売を承っています。     

【種類】 当社で販売している柿渋は全て原液です。

  1.通常品  (従来の臭いのある柿渋) 高粘度・中粘度・低粘度の3種類あります。
     (1.8リットル容器と18リットル容器)

  2.無臭柿渋 … 化学薬品などは一切添加していません。
     (2リットル容器と20リットル容器)   粘度は、通常品の低粘度よりもさらに低くなっています。
        …違いは、塗布例で。別ページ「柿渋のご紹介と販売」青柿マーク印のところです。)

  3.お試しセット … 色々な種類を試してみたい方のために。容器代等のため割高です。ご了承下さい。
     【内容】 通常品…粘度別に3種類、無臭柿渋…1種類、合計4種類で、各500ml
 

【通販】…インターネットでもご注文をうけたまわります。

   ・下記の買い物かごをご利用ください。SSL(データ暗号化)対応で安全です。

種類
容 量
価 格
(税込・送料別)
数 量
容 器
  
通常の柿渋

従来の臭いのあるもの
粘度は3種類です。
高粘度   1.8リットル入り
 ¥1,680
点 
柿渋容器
中粘度   1.8リットル入り
 ¥1,680
点 
低粘度   1.8リットル入り
 ¥1,680
点 
高粘度  18リットル入り
¥15,015
点 
中粘度  18リットル入り
¥15,015
点 
低粘度  18リットル入り
¥15,015
点 
   
無臭柿渋

粘度は1種類です。
  2リットル入り 
 ¥2,940
点 
 20リットル入り 
¥23,625
点 
  
お試しセット
高粘度・中粘度・低粘度・無臭柿渋
各々500ml入りを一つずつ※
¥4,200
セット 
お試しセット容器
※お試しセットの内容について、種類の変更をうけたまわります。買い物かごの途中の[コメント・備考欄]にご記入ください。価格は同じです。 例)低粘度2本と無臭品2本 (合計4本になるように)
  
 ※種類について詳細は補足「当社の柿渋の種類について」をご覧下さい。
 ※数量を入力後、かごに入れるボタンを押してご注文ください。

  ※ご注文の前に別ページの「注文方法」をお読みください。
     お支払い方法・「特定商取引に関する法律による表示義務事項」などを記載しています。
     ただし柿渋の送料は下表の通りです。


柿渋の送料(税込)
  • 下表の送料は柿渋をお送りする場合に限りますのでご了承ください。
    (当店販売の商品種類により重量・梱包形態が異なりますので、一律の送料表示ができないためです。)
  • ※1.8L(2L)入りが10個を越える場合は、別途ご連絡いたします。
地区別

・1.8L(2L)入りを1〜5個

・1.8L(2L)入り6個以上※
・18L(20L)入り1個に付き
北海道
1,155円
1,260円
東北
 840円
 945円
南東北(*1)
 735円
 840円
信越
 630円
 735円
関東
北陸
東海(*2)
近畿
中国
 735円
 840円
四国
 840円
 945円
九州
沖縄
1,155円
1,260円
 *2 三重県内
 525円
 630円
 *1 南東北…福島県、宮城県、山形県

【保存について】
 柿渋はゲル化しやすく、一度固まってしまうと元に戻らず、使用できなくなります。別頁の「保存」の項目をご覧いただき、注意して保存してください。
 特に高粘度の柿渋は特別に固まりやすいため、夏場など気温が高い時期や、季節の変わり目・気温の変化が激しい時期には、要注意です。商品到着後は、できるだけ早くご使用いただくようお願いいたします。


【容器について】
柿渋容器 ←写真の左側が18L用で、段ボール箱の中に柔らかいポリ容器が入っているタイプです。
このままお送りします。
 右側は1.8Lの持手付きポリボトルです。容器を段ボール箱等に入れてお送りします。
(画像準備中)
 無臭品の2リットル入りはペットボトル、20リットル入りは上の18L用と同様の容器です。
お試しセット ←お試しセットは500mlのポリボトル(持手なし)です。(500mlはセット販売のみ。)


【お問い合わせと電話注文について】
  ・電話注文も承ります。必要な場合、詳細をお問い合わせいただいても結構です。
  ・卸販売(再販していただく場合)についても、ご相談を承ります。

  株式会社大杉型紙工業   電話 059-386-0271  Fax 059-387-1513
  メールでのご意見・お問い合わせ →mail-1@osugi.co.jp
    メールの場合「柿渋について・・・」と付け加えください。(伊勢型紙の事と混同しないためにです。)

                                  

項目マーク 関連リンク
別ページ:柿渋について
かぶれにくい漆

柿渋グッズ販売

項目マーク柿渋について(補足)(このページです。)


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