日頃いただく柿渋についてのお問い合せの中で、よくあるものや参考になると思われるご質問について、簡単にまとめてみました。
尚、いただいた文章そのままではなく要約等させていただいておりますので、ご了承ください。
A.原液1リットルで10平方メートル(1回塗り)程度が目安です。1.8リットルでは18平方メートルということになりますが、塗り方や木の種類によって染み込む量も違いますので、あくまでも目安としてご理解ください。
A.柿渋の保存期間につきましては、一概にお答えすることができません。長く持つ場合もあれば、短期間で固まってしまうこともございます。(私共の経験では)環境に左右されることも多いのですが、保存には温度変化の少ない涼しい環境が適しています。私共で販売の柿渋の中で無臭柿渋は比較的固まりにくいのですが、そのような環境で開封していない状態では、(おおよその目安ですが)1年程度は大丈夫で、場合によっては、それ以上保存できます。
しかし、フタを一度開け、いくらか使用した残りを保存するような場合、空気に触れることが多くなり固まりやすくなりますので、目安は1~2ヵ月程度とお考えください。
また夏場など気温が高い場合には、さらに短期間で固まるケースが多く、ご注意ください。
いずれにせよ、柿渋は「生もの」に近く、早めに使い切ることが一番とご理解ください。
A.防虫効果は変わりません。
A.誠に申し訳ございませんが、無償サンプルにつきましては、私共では提供しておりません。
ホームページをご覧いただければお解りいただける通り私共の本業は伊勢型紙です。同様のお問い合わせをいただいたく事は多いのですが、柿渋のサンプル提供を行えば通常業務に非常に支障を来すことが予想されるため、このような形にさせていただいております。
何卒ご理解、ご容赦をいただきますよう、お願い申し上げます。
A.私共でも興味がありましたので、簡単ですが試してみました。網代笠ではなく普通の木の板ですが、先ず私共の高粘度の柿渋を塗り、天日で乾燥の後、無臭の柿渋を塗りました。高粘度柿渋の塗布・乾燥の直後はかなりの臭いがしますが、無臭柿渋を上から塗って天日乾燥させたところ、臭いがかなり抑えられました。おそらくもう一度塗れば、さらに改善されるものと思います。(時間の関係で2度目の塗布は行っていません。)また私共のミスですが比較実験を行いませんでしたので、その点ご了承ください。
通常、柿渋の臭いについてお問い合わせをいただいた際には、時間をかけて(通風のよいところで)放置しておいても次第に薄まっていきますし、天日干しをしても効果があるとお答えしておりますが、仰るように無臭柿渋を上から塗布する事によっても、抑える効果があると思われます。
A.別ページに柿渋の地域別送料表がありますのでご覧下さい。数量によっても送料は変わります。
A.私共の柿渋は、特に食品用としての管理などはいたしておりませんので、申し訳ございませんが食用(飲用)や薬用については責任を持つことはできかねます。 時折、お客様で飲まれるような事をお聞きする事もありますが、その場合はお客様の自己責任でとお願いをしております。
A.私共では伊勢型紙の地紙作りに柿渋を扱ってきた経験から、上記のような状況が望ましいと感じております。しかし、光・温度・湿度について管理・制御しておらず、3点の影響を個々に検証したことがございませんので、お答えができません。ご容赦ください。
A.私共で経験しておりますマイナスの温度はせいぜいマイナス2、3度程度ですが、その場合は、屋外などに放置しておくと表面の部分だけ凍ることがあります。
これは、柿渋に含まれる水分だけが表面で凍るのですが、その部分を取り除けば、残りの凍っていない部分は使用できます。
ただし、残った部分は柿渋が濃縮された形になりますので、その後時間の経過とともに、寒天化しやすくなる可能性はあると思います。(この点に関しましては、実際に通常のものと比較実験をしたことはありません。)
輸送中にマイナス何度になるのかわかりませんが、マイナス10度以下のような状況の場合は、申し訳ございませんが、私共も経験がありませんので、お答えができません。
A.柿渋の500mlでのご注文についてですが、お試し4本セットであれば内容をご変更いただくことが可能です。 (無臭タイプを4本ということであればご注文を承ります。500ml1本だけのご注文については、申し訳ございませんがご容赦ください。価格はお試しセットと同じです。)
A.仰るように柿渋には油のような撥水的な効果は殆どございません。
和傘に柿渋が用いられたのは、
1.骨に紙を貼る際の糊に柿渋を混ぜることで糊の接着力と防水効果を向上させた。
2.荏油を引く前工程で下地塗りに用いられた。
ということらしいです。(全ての和傘に柿渋が用いられていたかは判りませんが。)
「らしい」と申しましたのは、和傘への使用については今井敬潤先生が書かれた「柿渋」という本に詳しく書かれており、それを元にさせていただいたからです。(私自身、40年近く昔に、それと知らず和傘を所有したことがありましたが、油の匂いこそすれ、柿渋が使われているとは判りませんでした。)
ただ、私共では長く染色用の伊勢型紙の地紙を、和紙と柿渋を使って製造しておりますが、その経験からも、(仕上げに塗る荏油のような撥水効果は無いにしても)柿渋を上記の1や2のように使用することで、防水性・耐久性向上の効果があることは間違いがないと感じております。
次に団扇につきましては、団扇で有名な丸亀で渋うちわなるものが作られており(作られていた?)、その団扇に柿渋が塗られていることは私共も聞き知っております。(これにつきましても、前述の著作「柿渋」に記載があります。)
団扇の場合、防水・撥水性はあまり必要ではないと思いますので、推測ですが、耐久性を持たせるために、柿渋が使われたのだろうと思っています。
A.ジップロックにつきましては、誠に申し訳ございませんが、私共では対応しかねますので、何卒ご容赦いただきますようお願い申し上げます。
航空機内への持ち込み等について、私共ではこれまで経験がございませんので、十分な梱包ができるか判りません。
以前、フランスに柿渋を送れないかと問合せをいただいたことがございましたが、日本郵便のEMS等で送れないか調べましたところ、液体自体が送れないということでお断りしたことががございました。
またご存知とは思いますが、柿渋には臭いがあり、悪臭と感じられる方が多いです。もし機内に漏れた場合にはお客様に大変なご迷惑をおかけする可能性があり、私共では責任が持てませんので、ご理解を賜りますようお願いいたします。
A.柿渋は竹の表面に浸透しませんので、塗ること自体が難しいです。
柿渋は一般の屋外塗料に比べると耐久性・耐水性が劣りますので、たとえ木材(木の杭も含め)に塗った場合でも、風雨に曝されると(環境にもよりますが)数カ月で塗り直しが必要になります。また、耐水性や防腐効果も何も塗らないよりは上がる程度とお考えください。
A.ラッピングのご要望を頂戴しましたが、私共では柿渋ボトル用の包装紙類を持ち合わせておりせんので、通常私共が伊勢型紙の額縁などをお包みする包装紙にて柿渋のボトル(持ち手付きのプラスチックボトルです)をお包みさせていただこうと思います。(その上でダンボール箱に入れてお送りします。) (額縁の包装) (柿渋の容器) 包装紙には伊勢型紙のロゴが入っており柿渋には相応しく無いかもしれませんし、また柿渋のボトルが形状が少しいびつなため、仕上がりが綺麗にならないかもしれません。 もしお気に召さない場合は、申し訳ございませんが、到着後にお取り替えいただけませんでしょうか。
柿渋染め製品を販売しています。 柿渋染め帆布(生地)の販売も始めました。
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