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石材(大理石・御影石)に柿渋を塗ってみました。

 オーロラという大理石が柿渋で染めることが出来るかとのお問い合わせを頂戴しましたので、試してみました。
石材にも含水率(がんすいりつ)というものがあり、墨汁では染まった(塗れた?)ということで、目から鱗で興味津々でした。
ネットで「ローズオーロラ」の小片サンプル販売がされており、どうせならと御影石(花崗岩)も入手し、柿渋は無臭品低粘度の2種類で塗り比べました。

使用した材料

塗布する前の大理石と御影石
向かって左:大理石「ローズオーロラ」、右:御影石「ルナパール」※両方とも表面が磨かれてツルツルです。
ローズオーロラの拡大画像 ルナパールの拡大画像
墨の元・柿渋(無臭品・低粘度)
上:墨の元、向かって左:無臭柿渋、右:低粘度柿渋(臭い有り)

※墨汁が手元に無かったため、その代わりに「墨の元」を塗りました。(墨の元は水で希釈して使う練り墨です。)

墨の元のパッケージ

石材に塗布直後

布地で少量の柿渋と墨の元を塗りました。表面が滑らかなため、柿渋は軽く塗り拡げることができますが、墨の元は濃く乾燥も早いためムラができてしまいました。(墨の元は水で薄めて塗るべきでした。)
塗布当日(直後)の色合いです。
※マスキングテープで4分割しています。
 上段 左:墨の元を塗った部分、右:無塗装
 下段 左:無臭品塗布、右:低粘度塗布

ローズオーロラの塗布直後(柿渋と墨の元)
ルナパールの塗布直後(柿渋と墨の元)
窓際にて撮影:ローズオーロラの柿渋塗布直後
窓際にて撮影:ルナパールの柿渋塗布直後

柿渋は薄い色合い(低粘度より無臭品の方が少し色が濃い)ですが、この後どのように発色していくか、また、水洗い等に耐えられるのか、日を置いてテストしてみたいと思います。

10日後の発色

屋内に置き、10日経過したので、写真を撮ってみましたが、塗布直後と比べさほど色の変化は見られないようです。
ローズオーロラの無臭品は少し赤(ピンク)っぽく、低粘度はそれより彩度が低く茶色味の発色です。
(ルナパールは斑模様なので判りにくいです。)

窓際にて撮影:ローズオーロラの柿渋塗布10日後
窓際にて撮影:ルナパールの柿渋塗布10日後

【2回目】柿渋を塗布(直後)

日数が経過してもあまり柿渋の色が濃くならないので、2回目を塗ってみました。(柿渋だけです。)
お問い合わせいただいた方もご自身で塗ってみられたそうで、2回塗りした方が色が濃くなったとお教えいただきました。
塗布直後です。
※1回目と2回目の比較が出来るよう、先に塗った部分をマスキングテープで半分に区切っています。
 上段 左:墨の元を塗った部分、右:無塗装
 下段 左:無臭品塗布(左側が1回だけ、右が2回)、右:低粘度塗布(左側が1回だけ、右が2回)

【2回目】ローズオーロラに塗布直後・2019年12月22日
【2回目】ルナパールに塗布直後・2019年12月22日
斜めから撮影:【2回目】ローズオーロラに柿渋塗布直後
斜めから撮影:【2回目】ルナパールに柿渋塗布直後

 (心配しましたが)マスキングテープを剥がしても、1回目に塗った柿渋が剥げることはありませんでした。
塗った直後のため一度だけと二度塗りの発色の差は判りませんので、日数経過後に再度撮影してみます。

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